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長井 喜久子

長井 喜久子
1966年生まれ

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《手紙形式》

文章ラプソディ

 皆さん、こんにちは、はじめまして。私は長井喜久子(ながいきくこ)といいます。通称キクちゃん。
 生まれは京都市北西部の西陣地区、両親の織る西陣織の機音(はたおと)を聞いて育ちました。

 皆さんは十代? それとも二十代でしょうか。私は皆さんの親御さんと同年代で、当年とって四十八歳。けれど私は未だに独身です。誰かいい人いないかなぁ? (^^)

 趣味は合唱。高校生の頃から続けているので、もう三十年以上になります。声を出すことは、健康にも良いと思っています。
 それから私には、身体的特徴があって、それは右半身麻痺というものです。いわゆる《障害者》ですね。でも、笑顔が素敵なキクちゃんは、現在進行形で頑張っています!

 そんな私が、 "書く" ようになったきっかけは、二〇〇八年の四月から通っている、文章教室で出される毎月の課題です。
 その文章教室とは、松尾成美(まつおなるみ)先生主宰の、〝話すように書く文章教室〟です。六年前、募集案内を見た時、小学生の時に誉められた記憶が蘇り、そこに写っている、真正面を向き、鋭くも優しい目差しをしている松尾先生の顔写真にも惹かれて、受講を決めたのでした。

 しかし!! 聞くと見るとは大違い。(>_<)

 日記しか書いてこなかった私が、大人になって、エッセイばかりかフィクションまで書くことになろうとは。

 そもそも私が、文章を書くことを好きになったのは、小学三・四年生だった時の作文の時間が、とても楽しかったからです。日記、詩、創作文。何を書いてもよかったのです。
 その中で、私は日記を書くのが好きでした。一日頑張った記録を作文にして、自分自身を励ましていました。
 あぁ、どうしてその時、創作文を書いておかなかったのでしょう。書いていれば、今、フィクションを書く時にこんなに苦しむことはなく、腕もあがれば、果ては作家先生と呼ばれていたかもしれないのに……!?
 ――という冗談はさておいて、私にとって文章を書くことは、今や生活の有意義な一部分となりつつあります。

 初めの頃は、自分を良く見せようとしていたので、文章も堅苦しく綴っていましたが、最近は、エッセイにしてもフィクションにしても、昔のように素直な気持ちで、ありのままの自分を表現したい、と思っています。自分を励ましていたあの頃のように。
 その為には、出来ることは何でも経験してみることが大切だ、と私は考えます。そしてそれは、どんな立場にあっても重要なのではないでしょうか。
 私の場合は、高校生の頃、本をたくさん読みました。歴史小説、詩集、マンガ等々。それらが今、文章を書くにあたっての、大事な糧となっています。

 これからも、月一回の文章教室で出される課題に、悩みながらも積極的に取り組んでいきます。人生の経験値を上げる為にも、好奇心の赴くままに、いろんな事柄に目を向けるようにします。

 皆さんも、頑張って下さい。最後まで読んで下さって、ありがとうございました。





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