創るcollaboration
児玉 美津江

児玉 美津江
1939年生まれ

007

《手紙形式》

夢見るコラボ

 大阪デザイナー専門学校の皆さん!
 今日はー、初めまして。
 私『文章講座学園前教室』の児玉と申します。ニックネームはCAROL(キャロル)です。
 年齢はあえて云いません。「え? 何故」と思われるかも知れませんが、人間、先入観というものは恐ろしいもので、年齢によって色眼鏡で見られたくないのです。
 それに少しミステリアスなほうが、ワクワクしませんか? まるで足長おじさんの様に……。
 でも私は知っていますよ。
 あなた達が溢れるほどの輝きと、未来に向っての希望に胸を膨らませている事をー。

 写真でしかまだお目にかかっていないのですが若さ溢れる可愛い学生さん達とコラボが出来て何だか自分まで学生に戻った気分です。
 パソコンを開くと何時もあなた達が手を振ってくれているので、思わず嬉しくなり私もニッコリと、手を振り返しています。

 講師の松尾先生から、大阪デザイナー専門学校とのコラボ企画の話があった時、とても不思議な縁を感じました。
 というのも私の息子も貴校に通学していたのです。もう20年以上前の話です。その後、中退しましたが……。

 今度の企画で思った事ですがお互いに何かを描くということではとても共通しています。
 私は、全く絵が苦手で描けません。
『絵が描けたらどんなに楽しいだろう』とよく思う事があります。そして描ける人がとても羨ましいのです。
 時々知人に「何で文章など書けるの? 私なんか文章なんて、さっぱり書けないわ」と云われる事があります。
 絵の描ける人。
 文の書ける人。
 人、それぞれですね。

 私は、小さい頃から空想するのがとても好きでした。時々作文コンクール等で入選したのがきっかけで、いつの間にか作家になる事を夢みるようになっていました。
『自分は書ける』と思いこんだのが、大きな間違い、勘違いでした。
 最近、ある作家が言ってましたが、小説を書く人は変態。書けない人は只の馬鹿、と。
 まあ言いたい人には言わせておきましょう。
 絵を描く事も、文を作る事も、とても共通点がある様に思います。
 例えばエッセイ等は、絵でいえば見える物を写実し描く人の個性で人々に感動を与える。
 そしてフィクション等は、実在しない物に、自分の空想や想像を膨らませ、感動を練り込んでいく。
 コラボ企画にあった『ユニコーン』等のイラストは、文章で言えば、フィクションに属するのではないでしょうか?

『アレッ?』何時の間にか立場が入れ代って、私達が売れっ子のイラストレーターになっていて、学生の皆さん達が今をときめく流行作家になっていたりして……。
 永遠の夢見る夢子の私は
 そんなコラボを夢みていまーす。

By CAROL





■ 第4回コンテンツに戻る ■



第一回CONTENTS
第二回CONTENTS
第三回CONTENTS
第四回CONTENTS
第五回CONTENTS