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《エッセイ》
自己顕示欲の賜物なんすね、きっと
1961年4月24日、大阪市に生まれ、大阪市で育った、現在52才に成る私である。
幼い頃、空想が大好きな子供であったのを覚えている。
小学校の低学年の頃は、マンガ家に成るのが私の夢であった。
毎日マンガを描いてと修正をお願いします。
小学校の高学年に成ると、今度は演劇へと興味が移り、6年生の学芸会で初めて脚本を書いた私である。
それから、中学生の3年間も、私は演劇とずっと関わっていて、文化祭の演劇の出し物の脚本を書いていた。
私が書いた脚本で皆が演じ、観客に受けた時は、大変うれしい気持ちだったのを覚えている。
絵を描くのも好きで、幼稚園、小学校、中学校と、何度も何かに(忘れた)入賞している。
思えば、何かを創るというのが、好きな子供であったんだなと言える。
かといって、インドアばかりでは無く、けっこうアウトドアな事も好きであった。
水泳、竹馬、ローラースケート、アイススケート、スキー、水上スキー、テニス、ボディボード、サーフィン、etc。
そうそう柔道も少々、バレエも日舞も、ほんまに少々……ビリヤード(運動か?)
あと、運動じゃないけど、ピアノを習っていた。ある程度になると、自分でビートルズとかの楽譜を買って弾き語りなんかして一人で楽しんでいたな。
「楽しい!!」と、思ったものには行動する子であったのだ。
幼少の頃から私は、マンガの本が大好きで、とにかくマンガばっかり読んでいた。
ジャンルは問わない。
少女マンガからコメディーからシリアスなものから、何でも読んだ。
「おもしろそう」と思うものは何でも来い。
この間、久しぶりに楳図かずお先生の『まことちゃん』という作品を読みかえしたのだが、やっぱり、おもしろかった。
アラウンドフィフティのおばはんの私だが、頭の中身は小学生の時とあまり変わっていないらしい……。
18才からハワイへ2年間留学していたのだが、今から34年前のハワイは、インターネットも無い時代である。
日本の文字が恋しくて、大学の図書館にあった日本語で書かれてある日本の本を、私は片っ端から借りたのだった。
そこで私は、活字の本、小説とか物語とかに出会い、本を読む面白さにドップリ浸かっていくのである。
帰国してからも、それはずっと続いて、本屋さんで手に取ってパラパラと見て、おもしろそうと思った本を片っ端から読んだものだ。
それから月日は流れ、私は大人に成り、結婚し、子供が2人生まれ、子育てやら、何かと忙しく、バタバタとした日常を過ごしていたのだが。
今から7、8年前に下の子の保育園の卒園の文集に、保護者として文を書くという機会があった。
書いてみると、これが楽しかった。
そこで私は、やっぱり書くのが好きなんだと、自分の事を認識してしまった次第で。
思うと、私の性格上、書きたいのである。
で、文章教室に行こうと。
書くからには、やはり誰かに読んでもらいたいと思うものである。
誰かが私の書いたものを読んでくれて、その読んでくれた誰かが、少しでも心を動かしてくれようものなら、私は大変うれしい気持ちになる。
そんな文章が書けるように成りたい。
そういう欲がフツフツとある私である。
しかし、文章を勉強すればするほど、人に読んでもらう文を書くというのが、ほんまに、大変むつかしい事なんすよ、コレがまた。
勉強中の私、身にしみてます。
でも、楽しい。
苦しいけれども、楽しい。で、誰かに読んでもらいたい。
それが私の書き続けている理由かなと。
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