創るcollaboration
話すように書く文章教室 & 大阪デザイナー専門学校  世代を超えたコラボレーション! 企画概要&経緯
一通のメールから始まった企画でした。


松尾成美 → 青山 直先生

コラボ企画のご相談


2012/10/31



学校法人大阪安達学園
大阪デザイナー専門学校
校長
青山 直先生


青山先生、ご無沙汰しております。

本日はご相談案件でメールを入れました。

私は“話すように書く文章教室”を主宰しています。
現在、大阪は京橋で、京都は丸山町で、奈良は学園前の3ヶ所で運営しています。
物書きの私が考えたオリジナルカリキュラムで、エッセイとフィクションの課題を交互にこなして、各自、作品を創りあげています。

実は、うちの教室は公募入選者が多いのも特徴です。
公募に応募することを勧めるのは、たとえどんな公募でも入選すれば本人の自信になります。
入選者が出ると、他の人の励みになり、受講生全体の表情も明るく、頼もしくなります。

受講生は30代~70代後半まで。
殆どが女性です。

サンプル用に今回添付した作品2編は、
課題:「とんでもない」フィクションを創る。

【条件設定】
ある朝、起きたら、○○の神様になっていた。
・・・描写は自由。
  したがって、どんな文章から始まっても良い。
(神様が嫌な方は、妖精も可)

上記課題を与えられて書いた作品です。

添付の作品を入れ、同じ課題で書きあがった作品は、全部で18作品ございます。

添削をしながら読み始めた頃から、「これらの作品に絵があると、もっといいのになぁ」と感じていました。
参考までに今回添付ファイルの作品2編を含め、どの作品も絵の表現がついてくるともっと読者には分かりやすいものになります。

本題です。
当方の受講生作品を原作に、青山先生の学校の生徒さんたちが絵で表現するコラボ企画はできないでしょうか?

純粋に、世代が違う他人の作品を読み下し、自分の絵の力・センスで表現する。
これは、若い方には珍しい体験になるのではないでしょうか?
当方の受講生にとっては、自分の書いた文章から若い世代の手による絵になれば、「こんな風にイメージしてくれたんだ」とワクワクします。
こうして双方の感性に磨きがかかるきっかけになればいいなと思い、「青山先生、相談に乗ってもらえないかしら」と願う次第です。

もしコラボ企画ができるなら、絵は、イラストなのか、漫画のような形なのか? また時期はどうするのか? などは青山先生にお任せします。

取り急ぎ、「こんなコラボ企画できないかしら?」のご提案メールです。
「松尾、話、聞いてみたろか」のお気持ちを抱いて貰えたのなら、お目にかかれる時間はございませんでしょうか?

ご検討いただけませんでしょうか。
何卒、よろしくお願い申し上げます。



松尾 成美(まつお なるみ)
青山 直先生 → 松尾成美

Re: コラボ企画のご相談


2012/11/01



松尾 成美様


ご無沙汰しております。

ご相談の件ですが、とても面白い企画ですね。
ありがとうございます。是非コラボさせてください。

現在、イラストレーション学科で学務課長の福永に内容を伝えていますが
福永もその辺りで別件を抱えております。

<福永先生のアドレス>福永のアドレスです。

いずれにしましても、窓口を福永にしておきますので、宜しくお願い致します。

晩秋、ご自愛ください。



学校法人 大阪安達学園
大阪デザイナー専門学校
校長 青山     直 aoyama tadashi
松尾成美 → 青山 直先生

Re:Re: コラボ企画のご相談


2012/11/01



青山直先生

センセ、ほんまにおおきに、有難うございます。
話に乗って貰えて、「いや~、もう、うれしゅうて、うれしゅうて~」でございます。

福永先生のアドレスもお教えくださり、助かります。

私は、毎月第2の日曜日と月曜日に文章教室の授業のため、関西に戻ります。
来月:12月は9日(日)・10(月)に関西に戻り、開講中の奈良:学園前教室・京都:丸太町教室・大阪:京橋教室を2日間で回ります。 それまでに福永先生に全作品の18篇をお届けいたします。
(手書き原稿もあるので、私がPCに入力。データ化して渡せるようにいたします)

12月にもしも福永先生とお顔合わせができるなら、福永先生と相談の上で日程調整して、少しでもお話ができたらと願う次第です。

よろしくお願いします。
松尾成美 → 青山 直先生 福永先生

有難うございました


2012/11/13



青山先生
福永先生


両先生、すみません。
連名で失礼します。

11/9は、大変お世話になりました。

毎月第2日曜日と月曜日に、主宰の文章教室3ヶ所を回り、授業をして月曜日の夜遅くに都内に戻ります。
奈良は学園前、京都は丸太町、大阪は京橋と、夫々の教室の受講生全員に
「大阪デザイナー専門学校の若い学生さん達とコラボ企画できるよう、先方の先生方の力をお借りして、話が進み始めた」
と伝えました。

具体的には、福永先生と話し合ったように、
・〝ある朝、起きたら〇〇の神様になっていた〟のフィクションは、何篇か、福永先生が選んで若い学生さんの手による『絵』がつく。 現在、学生さん達は卒業作品制作中のため、出来上がる時期はまだまだ先。
・作品発表の場は、大阪デザイナー専門学校内と、これから作る私:松尾成美のホームページでする。
・「他に挿絵のような形で、若い子達が描く作品はないか?」
ということで、すでに書き終えた原稿用紙3枚のエッセイ課題:〝家電製品〟についてで、「できるかもしれない」の新企画案が浮上。
 ↓
うちの受講生達に、
「家電のエッセイの挿絵コラボ企画が、できるか、どうか分からないけれど、過日、作品評で指摘して返した所を修正し、完成版として私に送って下さい」と伝えました。

受講生全員、「何かが始まる」とワクワクしています。

30~80代までの人が、老々介護や、自身の病や仕事での悩みを抱えながら、
「書くって楽しい。でも苦しい。でも楽しい」
と書き続けて、私の毎回違う課題についてきてくれています。
有難い事です。
その感謝の気持ちを、私が動くことで、何か新しい世界を受講生の皆さんに提示できたらと願っています。
何しろ私は文章教室の主宰者ですが、自称〝営業本部長〟ですから。


青山先生、福永先生、どうか、今後ともお導き下さいますよう、心よりお願い申し上げます。


末尾になりましたが、青山先生、お祝い事の後は、何かと大変だと思われ、くれぐれもお体を大切になさってくださいませ。
青山 直先生 → 松尾成美

Re: 有難うございました


2012/11/13



松尾成美様


お世話になっております。

今回の企画、上手くいきそうですね。良かったです。
作者の方がもっていらっしゃるイメージと学生が読んで浮かんだイメージが果たしてどうなるか。
作者の方と学生に年齢の差があると当然イメージが違うし、その辺りのマッチングがキーになりそうですね。
又それが、意外な方向で面白さを出せたりするかもしれませんね。楽しみです。

こちらこそ、学生に貴重な機会を与えていただいて感謝しております。

宜しくお願い致します。
松尾成美 → 青山 直先生

お世話になっています


2012/12/07



学校法人大阪安達学園
大阪デザイナー専門学校
校長
青山 直先生


青山先生、お変わりございませんか?
お忙しいとは思いますが、お体、大切になさってくださいませね。

担当の福永先生には良くしていただいています。
感謝、感謝です。

>提出済みの作品の中から、3作品のイラストを、現在の1年生イラストレーション学科の学生に、この冬休みから1月末までの課題として制作させようと思います。

との事で、コラボ企画が進みだしました。

>制作した学生と松尾様との交流会、塾の紹介などの機会を持てればと考えています。松尾様の2月のご予定はいかがでしょうか。

このお申し出も有難く、提示した都合のつく日の中から選んでいただいて、2月8日に伺うことになりました。


どうか今後ともお導き賜れますように、よろしくお願い申し上げます。
松尾成美 → 青山 直先生

コラボ企画のご尽力に​感謝しています


2013/02/28



学校法人 大阪デザイナー専門学校
青山 直校長先生 


いつもお世話になります。
当方の文章教室で書いた『とんでもない話:ある朝起きたら○○の神様になっていた編』で、3作品をイラストをレーション科の皆さんが描いてくださいました。
2月は描いてくださった皆さんの前でお話をさせていただき、「描いてくれた人に直に出会える」と、私にとっては嬉しいことでした。


その後、全部で150枚のイラストの中から15枚をお借りし、奈良・学園前/京都・丸太町/大阪・京橋の各教室で卓上に並べて、受講生全員に披露しました。

原画を見た作者は、大変感激していました。
中には、「感激しすぎて泣きそうになり、ゆっくり見ることができなかった」と後で教えてくれた人もいました。
各教室で、受講生一同に見て貰いましたが、「どんな子が描いているのか興味あるわ~」の言葉も出ました。


年代がかなり違う学生さんたちの描いた画を見て、新しい刺激を受けていました。
それが「今までとは違う世界の文章も書いてみよう」と思う原動力になっていくのを、そばで見ていて感じました。

学生さんたち50人が書いてくださった感想文も、3作品の作者には大変役に立ちました。
3人の作者には、各イラスト作品をカラーコピーして渡し、感想文も各人50枚ずつコピーして渡したのです。
自分の書いた作品の感想文を読み、1枚に3人の感想文があるので、他の人の作品感想文も読んでいました。
「あぁ、こういう点が分かりにくかったのか」
「こういう材料の方が、読みやすいのか」
など、沢山気づいたと言っていました。

心より、コラボ企画を許可してくださった青山校長先生、指導に携わって下さった福永先生や担当の先生方、そして描いて下さった学生の皆さんに、深く、深く感謝申し上げます。

3月末締め切りで、『イラストを描いてくださった学生の皆さんへ』のテーマで、3人の作者がそれぞれの思いを書いています。
出来上がり次第、またお届けいたします。


昨日、お借りしていたイラスト原画:15枚を福永先生宛で宅配便にて返送しました。
その中に1編のエッセイを入れてあります。
「何かの折に、創造する意欲の継続の話の参考になれば」と思い、同封した作品です。


作者は80歳を過ぎました。
(作品中には出てきませんが、ご主人の認知症が徐々に進行しています。家族構成は作者とご主人と、未婚の息子さん2人。
高齢の彼女が一人で、男性3人とご自分で合計4人の家事全般をこなしています。そんな中でも書き続ける創作意欲は衰えません)

エッセイのテーマは『1年後のあなたに宛てた手紙』で、今回はうちの教室の課題では珍しく手紙形式での作品です。

この中で、彼女は来年の自分に対して〝ところでまだ生きてる?〟と書いています。
日々をどう過ごしているか?
死をどうとらえているか?
書き続ける裏にある姿勢を、若い学生さんたちに感じて貰えたらと思い、「何かの折にでも」と断り書きをして、同封しました。

  こうして年代を超え、互いに向き合える環境を設けて下さったことに、感謝の気持ちしかございません。

今後とも、どうかよろしくお願いします。
青山 直先生 → 松尾成美

Re: コラボ企画のご尽力に​感謝しています


2013/02/28



松尾成美様


お世話になっております。

> 原画を見た作者は、大変感激していました。
> 中には、「感激しすぎて泣きそうになり、ゆっくり見ることができなかった」と後で教えてくれた人もいました。


コラボの成果がしっかりと見える形となりました事、大変嬉しいです。
バーバルの世界をノンバーバルの世界に翻訳する。又その逆をする。

言葉や文章はそれを読む人間によって受け取り方は様々、絵や写真はイメージを限定しかつ固定します。

ヴィジュアルデザインの学生にとっては、近未来において業界デビューした際に必ず通るプロセスです。
本校の学生は、学科によりましては他学科と授業やイベントでコラボをしながら他者の人格を認めテーマに沿った形を作り上げていくという事をしていますが基本は、教師とのやり取りの末、自己完結の繰り返しとなっています。

イラストレーションの学生達も、自分でストーリーを考え、絵を描くという事が日常ですので、今回のコラボは「コラボで実現したいぴったりのお話」でございました。他者が考えたストーリーを自分の絵で翻訳する作業というのは制作の段階で、果たしてこの絵が作者のメッセージに合致するのかどうかを考えるという事が必要になります。それだけでも、学生たちにとっては自己研鑽のステップとしては理想的であると考えております。

福永から今度は学生達が描いた作品に文章をつけてくださる企画にも発展させて頂けるとか。
ありがとうございます。

> 「どんな子が描いているのか興味あるわ~」の言葉も出ました。

機会があれば作者同士でご対面となればいいな、と考えております。

是非今後もおつきあい頂ければ嬉しいです。
よろしくお願い致します。
青山 直先生 → 松尾成美

ご無沙汰しております。


2013/04/15



松尾 成美様


ご無沙汰しております。

大阪は、4月になってようやく春らしくなってきました。
桜も東京と比べると開花が遅かったようで、今満開です。

学校は今新学期の準備で皆忙しくしております。

毎年の風景です。

入学式は来週10日、授業は15日から始まります。

今年も無事に新入生を迎える事が出来ること、新2年生も含め授業が出来る事に感謝しております。
さて、先程ご丁寧なお手紙を戴きました。
大垣さん、こづかさん、村瀨さん お3人の方のお手紙読ませて頂きました。
気持ちが、暖かくなりました。

松尾さんのおかげでこうして作品を通じて繋がりが出来ました事、本当に感謝親します。
イラストを担当させて頂いた学生達には福永から手渡します。

今後とも宜しくお願い致します。
お身体ご自愛くださいませ。

お礼まで
松尾成美 → 青山 直先生

Re: ご無沙汰しております。


2013/04/05



学校法人大阪安達学園
大阪デザイナー専門学校
校長
青山 直先生


青山先生、お忙しい最中にこちらこそ丁寧なメールを頂き、却って恐縮しております。
有難うございました。


先生、私の授業を受けてくれる人たちの半分は、私よりも年上です。
やがて私の行く道を、その人たちは環境は違えど、各人各様に歩んでいます。
その姿に教えて貰う事は限りがありません。
だから、私が動いてできる事で受講生の人たちの世界が広がるなら、いくらでも動こうと思っています。

どうか今後とも、よろしくお願い申し上げます。
末尾になりましたが、季節の変わり目は体調管理が難しい時期です。
青山先生、お体をどうか大切になさってくださいませね。

文章教室、イラストレーション科の生徒双方に刺激とイマジネーションの広がりを生み出す企画はこうやって生まれました。





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